理念記念日をつくろう

Anniversary

理念記念日 制定宣言

「理念記念日」は2025年7月、言語家® 宮下孝(プラド株式会社 代表)が理念を“形骸化させない仕組み”として提唱・制定しました。
記念日を定めることで提灯理念化を防ぐために生み出した制度です。

理念を掲げることが目的ではない。理念を使うことこそが経営である。そのための「思い出す日」を、企業に持っていただきたいと考えました。

この考えは、どこまで広がるかはわかりません。それでも私は、経営理念が生きる会社を一社ずつ増やすために、今日もこの言葉に火を灯しています。

制定の背景

多くの企業が理念を掲げています。しかし、理念を「思い出す日」を持つ企業はほとんどありません。理念は重要です。しかし緊急ではない。だからこそ、日常業務の中で少しずつ薄れていきます。理念は「重要」だと分かっていても、「緊急」ではない。だから後回しになる。そして少しずつ、理念は“掲げている言葉”へと変わっていきます。朝礼で読まれることもなくなり、意思決定の場で引用されることもなくなり、評価制度とも連動されない。

理念が悪いのではありません。向き合う機会がないだけなのです。理念は放っておけば薄れ、使われなければ風化します。だからこそ制度が必要なのです。

私は、日本企業に広がる“提灯理念化”を防ぎたいと考えました。理念を作ることが目的ではなく理念を使うことこそが経営です。そのために「理念記念日」を制定しました。

理念記念日とは

年に一度、理念の原点に立ち返り向き合う日です

企業が理念を浸透させるためには、単に理念を掲げるだけでは不十分です。理念記念日という会社の記念日を設けることで、理念が習慣化され、組織文化として育つ仕組みになります。

・理念を読み直す
・理念を語り直す
・理念に照らして判断を振り返る
・理念浸透の取組み方を決める

理念を飾るものから使うものへ変える日。それが理念記念日です。

なぜ理念に「日付」が必要なのか

人は、日付のあるものを忘れません。誕生日は毎年祝います。創立記念日は毎年思い出します。命日には自然と手を合わせます。

なぜならそこに「日付」があるからです。日付は、思い出す仕組みです。日付は、立ち返る理由になります。理念には、残念ながら日付がないことが多い。策定日は曖昧で、いつ定めたのか思い出せない企業も少なくありません。しかし、理念と本気で向き合った日があるはずです。

初めて定めた日。経営の迷いの中で立ち戻った日。その日に意味を与える。それが「理念記念日」です。理念記念日はイベントではありません。

・理念を読み直す日。
・理念を語り直す日。
・理念と行動を照らし合わせる日。

理念に、再び火を灯す日です。日付を持った瞬間、理念は掲げる言葉から立ち返る基準へと変わります。

理念記念日を制定するメリット

理念は、壁に飾るものではありません。現場で育てるものです。理念が掲示物で終わるとき、それは提灯理念になってしまいます。理念記念日は、理念を育てる日です。

理念が「飾り」から「判断軸」へ変わる

理念は掲示物ではありません。
意思決定の基準です。
理念記念日を設けることで、会議や経営判断の場に理念が登場するようになります。理念が「読むもの」から「使うもの」へ変わります。

理念浸透は、自然発生しない

理念は、時間が経てば浸透するものではありません。
自然発生しません。
日付という仕組みを持つことで、理念に向き合う時間が習慣化されます。文化は、繰り返しから生まれます。

組織に意味とつながりが生まれる

理念を言葉にし、語り直す機会を持つことで、

・自分の仕事の意味
・会社が向かう方向
・仲間との共通理解

が明確になります。理念は言葉です。しかし、語り直すことで文化になります。

経営者の覚悟が伝わる

理念記念日を制定するということは、「理念を本気で経営に使う」という宣言です。その姿勢は、社員に必ず伝わります。

私にとっての理念記念日

2013年9月30日。あの日がなければ、今のプラドはありません。

私はフリーランス4年目でした。ある経営者団体で学ぶ中、ある経営者から「1か月後に経営指針書を持ってきなさい。私が見る」と言われました。その期限がなければ、理念は作っていなかったかもしれません。当時の私は経験も浅く、今思えば未熟な理念でした。

広告代理店出身だった私は、理念を“言葉として美しく整えること”に意識が向き、いま振り返れば、あれは理念というより自分の売りたいものを並べたキャッチコピーだったと思います。正直に言えば、今はもうそのままでは書けません。それでも、その日があったからこそ、私は理念と向き合うきっかけを得ました。そして会社設立時に、理念を再構築しました。

だから私は思うのです。理念は、完成させるものではない。育て続けるものだと。だからこそ、私は各企業にも「理念と向き合った日」をつくってほしいのです。

『理念記念日』のつくり方

1.理念を最初に定めた日を明確にする

2.その日を、毎年の「理念記念日」として、全社で共有する

3.記念日には、理念を読み直し、語り合う時間を必ず設ける

理念記念日は何に活用できるのか

理念記念日は、単なる振り返りの日ではありません。企業文化を育てる“起点”になります。例えば、

経営の節目に

中期経営計画や年度方針を、理念に照らして再定義する日として。

制度の見直しに

評価制度や行動指針が理念と一致しているかを確認する機会として。

社内行事の軸に

社員旅行、周年行事、発表会、キックオフミーティングなどを理念に立ち返る機会として設計することもできます。理念記念日を中心に据えることで、行事が単なるイベントではなくなります。

地域や社外への発信に

地域のお祭りへの参加や社会貢献活動を、理念を体現する日として位置づけることも可能です。理念は、社内だけでなく、社会との接点の中で磨かれます。

手帳や記録ツールとの連動に

毎年同じ日に理念を見つめ直す文化を、記録として残していく。積み重ねは、やがて企業の歴史になります

理念記念日を、企業文化として根づかせる。その伴走者が、言語家です

理念記念日の考え方を提唱し、企業に根づかせていくのが、私たち言語家です。

・経営者の理念を【その人らしい言葉】で言語化する

・理念を組織に語りかける力に変える

・記念日を機に、理念の意味と実践を対話によって深める

理念記念日は、記念日づくりではありません。
理念という無形資産を、企業の力へと転換する取り組みです。

あなたの会社にも、理念記念日を。

理念に『日付』がつくと、行動が始まります。
日付がつくと、確認の習慣が生まれます。
確認の習慣が、理念を根づかせます。

理念記念日は、企業文化を耕す第一歩。まだない企業も、今からつくればいい。

理念を掲げる会社から、理念を使う会社へ。

ぜひ、あなたの会社にも「理念記念日」を。

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