正確な作業実績の必要性

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正確な作業実績は結果利益を最大化することに繋がります

作業実績時間とは

作業実績時間とは、予定した作業時間に対して実際に作業を行い費やした時間のことを示します。
中小企業の製造業では、まだまだ紙の作業日報で手書き記入しているところが多くあり、しっかりと集計をしようとすると紙の収集から入力、集計とかなりの手間と時間がかかっていると言われます。

カンパソレコードは正確に作業時間を計測できるよう、ストップウォッチのような機能があります。デジタルが苦手な現場のベテラン作業者でも使い勝手が良いよう画面のデザインもシンプルさにこだわっています。作業開始と作業終了のボタンを押しやすく、専用ツールならではの使い心地を意識しています。
ただ時間計測をするのではなく、例えば、複数の作業者が何の作業をリアルタイムにしているかを把握するなど、作業実績収集に関連した機能を用意しています。

想定した作業予定時間を超えているというのは何が起こっているのか?

作業予定時間に対して、作業実績時間が上回っているということは何らかのロスが発生している可能性があります。
何がロスの原因かがわかれば改善を推進することで解決ができます。
しかし、問題なのは大雑把な工数管理をすることでロスをしていることがわからない状態になっていることではないでしょうか?実情がわからなければ、何らかの対策を打つことはできません。そのままずるずるとコンディションの悪い仕事をこなしていることになります。

作業者が作業をしながら時間を図ることの難しさ。実績が曖昧になる理由

作業者に作業時間を測るようお願いしようとしても精度まで求めるのは厳しいのはないでしょうか?
例えば、想定工数を20分の組付け作業をしたとします。
Aさんは16分で終わりました。
Bさんは24分かかりました。
2人とも自分の時計で時間計測をします。2人の差は8分の開きがあります。この8分こそ、何らかのカイゼンすることに値する何か掘り下げる必要があります。
しかし、紙の日報では2人とも20分と記入します。
2人の仕事は時間を測ることではなく、作業をすることです。そのため、大雑把に時間を測ったことで大体20分と書いてしまいます。これが実績が曖昧になる理由です。

作業実績を行うのは見積もりを立てた結果の答え合わせ

量産であれば標準時間に対して作業実績を確認されているかと思いますが、試作でも多品種少量生産であっても見積もり提出の際には工数を想定して提示しているはずです。
営業活動と製造計画が連動している前提があるからこそ、正確な作業実績を収集しなければなりません。

見積もりを立てるということは予定利益を計算することになります。

予定利益と結果利益

予定利益とは、見積もり提出時に計算した際に試算される利益額です。
仕入れ額、諸経費、見込み工数を計上し、販売提示金額に対しての利益を計算します。

結果利益とは、仕事を納めて完了した時点で、仕入れ額、諸経費、工数すべてが確定しますので、そこから導き出される利益のことを指します。
結果利益を導き出すことで、割の良い仕事であったかどうかを判断することができます。
この工数が曖昧であったら、請け負った仕事が利益を出ていたのか、出なかったのかがわかりません。そのため正確な工数を把握する必要があります。

予定していた工数に比べ、品質に問題がなく早く仕事が終わるということは短縮した工数分儲けが出たことになります。
製造部門の頑張りをしっかり評価してほしいと思います。
また、逆に予定していた工数に比べ、大幅に時間が掛かった場合は、何らかのヒューマンエラーが発生するなどロスの原因が見えてくると思います。そうなれば、その原因究明をして対策を講じることをすることができます。よく、カンパソレコードでは答え合わせをしていると言われることがあります。

予定利益と結果利益の一例

この図を見てください。こちらは売上100万、仕入れ原価20万、工数60万と計上し予定利益20万の利益を見込んでいます。
仕事をした結果、売上は変わりませんが、作業ミスにより仕入れ原価が6万円増と工数6万増により結果利益は8万となりました。作業ミスにより損失が12万出ましたが、工数を正確に管理していなければ仕入れ額6万分のマイナスしかわからなかったかもしれません。

実績収集を怠ってどんぶり勘定になるとどうなるか

うちの仕事は毎回仕事が変わってくるから実績を取る必要がないという会社もあるかもしれません。
月次の損益で利益が出ているかを見ていると言われるかもしれませんが、それは月次での案件総数で見た損益です。この中には複数の案件があり、それぞれにおいて仕事として利益が出ているかを吟味する必要があります。このような状態では社員の頑張りも評価できるのか疑問です。

カンパソレコードは一品物、試作品の実績収集にご活用いただけます。

前回、予定より工数がかかった仕事に同じ価格の見積もりを出しますか?

前回と同じ仕事だったから同額で受けなければならない
というケースはあるかもしれません。
とはいえ、お客様に見積額について一度ご相談させてはいかがでしょうか?

しっかりエビデンスを示すことができれば、お客様も納得されて交渉のテーブルについて頂けるのではないでしょうか?
正確な作業実績が無ければ、単に忙しかったとしか記憶に残っていないかと思います。
作業実績は正確に収集することで営業活動にも役立てることができます。

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