今、変わるべきでしょ!可藁津今茂の経営日記

title

先代を知る

お盆は「話を聞く日」にもなる

月に1〜2回の経理作業で実家に帰る私も、お盆の時期は少し長く滞在する。
朝から仏壇の花を替え、線香をあげ、親戚が集まる準備を手伝う。
その合間、父・可藁津今茂(68歳)がぽつりと口を開いた。

「お前、うちの会社を立ち上げたときの話、ちゃんと聞いたことあったか?」

驚いた。
父からこんな話を切り出されたのは初めてだった。
創業当時の苦労、最初の仕事、初めてのお客さんのこと・・
普段の経理や業務のやりとりでは絶対に出てこない話が、止まらなくなる。

お盆は先祖を想う日と共に

後継者は、普段は仕事に追われていて、目の前の数字や案件ばかりに目が向きがちだ。
でも、こうして時間に余裕があるときほど、先代の本音や価値観に触れるチャンスがある。

もちろん、日常では口論になることもある。
でも、その奥には「会社を守ってほしい」「次の世代に残したい」という思いが隠れている。
それは、ゆっくり腰を据えて話さないと見えてこない。

お盆は、先祖を想う日であると同時に、先代の歴史や想いを聞く日にもできる。
それはきっと、会社の未来を考えるための地図になる。

今回の気づき

先代の歴史を知ることは、ただの思い出話ではなく、これからの判断基準になる。

忙しい日常の中だからこそ、意識して「話を聞く時間」を作ることが大切。

この物語はフィクションですが、実際の経営現場でよくある話をもとにしています。

 © 2025 プラド株式会社

ユーザー情報を使用してログイン

情報を忘れましたか?