今、変わるべきでしょ!可藁津今茂の経営日記
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『身内だからって、頼みすぎじゃない?』
夜、21時をまわったころ。
名古屋の自宅でテレビを見ていた私のスマホが鳴った。
LINEの送り主は、父・可藁津今茂(68歳)。関西の実家で今も現役社長をしている。
「今度の会で話す内容、ちょっと聞いてくれへんか?」
「これ、明日の朝までに形にできたらええんやけど」
またか・・。
父は私を「何でもできる便利な相談相手」くらいに思っている節がある。
確かに私は今、名古屋で営業アシスタントとして働いているし、資料作りやまとめるのは嫌いじゃない。
けれど、実家の製品や業界のことはよく知らないし、ましてや社員でもない。
父の頼みはだいたい、情報が足りなかったり、期限がギリギリだったり、要望がふんわりしていたりする。
近さゆえの横着
昔から父は、人との関係をとても大切にしてきた。
お客さんにはきっちりと納期を守るし、無茶な依頼にもできるだけ応えようとする。
ただ・・身内や協力会社には、つい甘えてしまうところがある。
「家族やし、わかってくれるやろ」
「これくらい、頼んでもええやろ」
その『近さゆえの横着』に、私は何度か振り回されてきた。
でも、分かってる。
父は、家族を大切に思っている。
そして、「自分が背負っているもの」に、少しずつ不安も感じ始めている。
だからこそ、こんな時間に、こんなふうに相談してくるのかもしれない。
今回の気づき
人を大事にしているつもりでも、近い存在ほど雑に扱ってしまうことがある。
頼みやすいからこそ、配慮を忘れてしまう。
けれど、本当に大切にしたいなら、甘えすぎず、敬意をもって接することも必要だ。
信頼は、遠くの相手だけじゃなく、
一番身近な人との間にも、ちゃんと育てていくものなのかもしれません。
この物語はフィクションですが、実際の経営現場でよくある話をもとにしています。