経営理念策定・浸透支援

permeation

経営理念策定支援

企業の本質を言語化し、未来の方向性を形にする

理念策定は、MVVを明確にするための出発点

経営理念策定やビジョン策定は、企業の価値観や存在意義を言語化し、組織の未来を形づくるうえで欠かせないプロセスです。しばしばMVV(Mission, Vision, Values)という言葉で一括りにされがちですが、理念それ自体がMVVに相当するわけではありません。むしろ、経営理念策定を通じてMVVを深く掘り下げて言語化することで、Mission(使命)、Vision(将来像)、Values(価値観)という企業の核が明らかになります。

理念を通じてMVVを明確にし、それを経営指針書に落とし込むことで、企業としての「判断基準」「行動の方向性」「未来への道筋」が整理され、強固な経営基盤が構築されます。さらに、それは経営計画や中期経営計画の整合性・実効性を高め、経営強化や採用強化といった具体的な効果を生み出します。MVVを中心に据えた言語化は、経営者の覚悟を明文化する行為でもあり、組織づくりの礎ともなる重要な取り組みです。

MVVを明文化することで、社内外における意思決定の一貫性が生まれ、企業活動におけるブレをなくすことが可能になります。とりわけ、複数の事業や拠点を展開している企業においては、MVVが明確に共有されているか否かで、事業の方向性や従業員の行動に大きな違いが生まれます。また、理念が経営計画や人材戦略の根幹にあることで、環境変化に対する柔軟性と強靭さが育まれるのです。

経営理念を作りたいけど、うまく作れない理由はなぜか?

経営理念は経営者が自ら作るものだという誤解

経営理念を作ろうと思っているが、今は用意できていないという最大の誤りは、経営理念を1から最後まで経営者が作るものと誤解をしていることです。
そう言われたから自分なりに考えて定めようとするけど、しっくりこないから後回しにしている。ただそれだけなんです。
経営理念とは言葉の定義です。普段から文章を書くことに慣れているならば良いのですが、自分の考えを論理的にまとめ、その想いを具体化するのは、それなりに専門性がいるのです。
よくお考えして頂きたいのは、経営理念を作り、社員へ浸透したいときに端的でかつ分かりやすい言葉を経営者一人で作成できるのでしょうか?

ひとのことならわかるのに・・・。自分のことだと 見えなくなる。

人のことならわかるのに・・・。自分のことだと 見えなくなる。
どんな経営者でも経営理念は頭の中にあるはずです。しかし定めることに苦労しています。

例えば、財務であったり労務であったり経営に関して専門家を利用しているはずです。経営者が描く想いを具体化することを外部の専門家と一緒に描くことは何ら間違ったことではありません。

経営者自らが理念を描くべきというのは、経営者自らで作りなさいではなく、考えなさいということです。
その誤解により、経営理念を策定したくても、今はまとまっていないので策定できていない状態に陥ります。

他人のことは人は冷静に判断できると思いますが、自分のことになると想いや考え、欲望など考えることが沢山溢れて客観的に整理できないものです。
重要とは思っていても緊急性がないため、そのままズルズルと後回しになり理念を掲げていない状態になっているのではないでしょうか

誰でも理念は持っています。頭の中には理念があります

経営者の中には、経営理念そのものに疑問を感じて不要に感じている方もいます。中には経営理念に否定的にも係わらず、経営理念を定めたことで会社が良くなることを期待してのご相談をされる経営者もいます。結論からして、どんな経営者でしても経営理念を持っています。ただ、言葉になっていないだけです。

また、経営理念を考え、色々思うことがありすぎて何が自分の理念なのかわからないと言われる経営者がいます。
そのような方ほど話をすればするほど、目がキラキラしています。弊社の経験上の話ではありますが、経営者が自分が大切にしている価値観を話すとき、急にスイッチが入ったように雰囲気や顔つきが変わります。その時に発した言葉こそ経営理念の中に使用をしています。

絶対にいけないこと。それは外部から経営理念を授けられて掲げること

色々なご事情があるかもしれませんが、外部から提供された経営理念を安直に自社の理念だとはしないでください。
経営理念は経営者が描くものなので、他に頼んで作るべきではないと言われます。借り物の言葉で経営すべきではありません。理想は社員全員で経営理念を作るものだとも言われます。確かにその通りですね。自社の経営理念のことを何も深くも考えずに外部に適当な言葉を見繕っていく行動はよろしくありません。借りものの言葉は絶対に理念浸透を推進するときに失敗に繋がります。

言葉の専門家「言語家」に頼ってください

大事なことは、先送りしない

経営理念の策定は、会社の根幹を成す大切な仕事です。
けれど、多くの経営者は「いずれじっくりと考えよう」と後回しにしがちです。なぜなら、簡単ではないからです。

しかし、先送りにしても良いことは一つもありません。
理念が曖昧なままでは、社員の判断もバラつき、会社の軸がブレていきます。
思い当たることはありませんか?

・社員の言動に「うちの会社らしさ」が感じられない

・採用で「なんとなく合わない人」を繰り返してしまう

・商品やサービスに自信があるのに、なぜか発信力が弱い

その原因の多くは、「言葉としての理念がない」ことにあります。

理念は想いではなく、言葉です

頭の中にある想いや価値観は、形にしない限り人には伝わりません。
言葉にしなければ、社員も共感できず、判断基準として機能しないのです。

でもご安心ください。理念を作るのに1年も2年も必要ありません。
私なら1か月で完成させます。
それも、経営者が「まさにそれだ」と深く納得できる、本質をついた理念を。

理念づくりにも専門家を

財務には税理士、労務には社労士。
プロに任せるのは当然ですよね。理念づくりだって同じです。

理念とは、「会社の想いを言語化し、組織を導く旗印」です。
それを一人で悩み続けるのは、もったいない。

言葉のコミュニケーションにも専門家がいます。
第三者だからこそ、あなた自身が見えなくなっている「本当に大切にしていること」を引き出せます。

このままでは、いけない

理念の策定を「そのうち」と思い続けた結果、何年も経ってしまった経営者を私はたくさん見てきました。
でも、ようやく重い腰を上げて理念に向き合ったとき、皆さん口を揃えてこう言います。

「もっと早くやればよかった」

理念が定まった瞬間から、会社の軸が通り、判断が早くなり、社員の動きも変わっていきます。
大切なことほど、今すぐに。

経営理念の策定支援

営業的視点調査

経営理念策定を支援するときに、言語家がまず実施する重要なことが営業的視点調査です。この調査を実施することで経営者が秘めている大切な想いや考え方を調査を通じてあぶり出しをします。

理念作成はさまざまなスタイルがありますが、言語家は抽出型の理念策定をします。

理念策定のプロセスはまず営業視点調査を行います。その後に調査報告を実施した上で理念策定へのステップへ進んでいきます。

会社の強み、こだわり、価値観など洗い出す

プラド株式会社へコンサルティングをご依頼されるお客様には必ず実施させていただく営業的視点調査。

経営者や営業責任者、製造責任者、従業員などインタビューの実施や事務所、工場などの現場を視察いたします。
特に現場を重視しています。
様々な立場の方からお聞きすることで、あたかも貴社の一員として把握することができます。お聞きした情報からお客様の魅力や価値を具体化いたします。

営業的視点調査終了後に情報をまとめ報告書として提出いたします。
貴社からお聞きした内容より「営業の在り方」を表現する言葉をご提案いたします。

営業的視点調査を実施するメリットは

経営理念やビジョンを描きたいとか、営業成果を高めるためにホームページや印刷物などの営業ツールを強化したいなどご相談をいただくことが多くあります。
営業的視点調査を実施いただくことで、スピーディーに社内の声を拾える点、情報が整理されるなどメリットが豊富にあります。

たとえば、経営理念やビジョンを描きたいが形にできないでいる経営者の方からよく聞く話は
「理念を作ろうと思っているけど、中々まとまらない」と伺います。
自分のことになればなるほど、わからないことが多いと言われるように第3者として調査するからこそ、より情報が整理され魅力がはっきりできます。

経営理念作成のポイント

社会のため、従業員のため、お客様のためなどの言葉はあえて主要な部分には入れない

このように書くと反論される方もいるかと思いますが、弊社が作成をお手伝いするときに主要な文面に加えることは、経営者からリクエストが無い限り加えません。理由は当たり前すぎて、それよりもむしろ経営者が大切にしている根っこを明確にするべきと考えています。従業員のためと掲げていると、今までブラック企業だった意識があったのかと私は見ながら思います。

端的、わかりやすい、共感を得やすい言葉で表現する必要がある

従業員、お客様などの関係者に理解を得るために

弊社は経営理念を作成したいと相談を受けて作成支援を今まで沢山してきました。そこで作成するときに意識をしているところがあります。それは極力短い言葉にすることです。理想は4文字にしています。長くても10文字以内です。理由は理念と聞いて長い文章を出されて覚えてくれたり、理解されますか?経営理念を掲げることはトップコミュニケーションを良好にすることを狙っています。そのため、長々とした文面を掲げる必要がありません。できれば伝えたときに印象深い言葉ならより良いと思います。
大事なのは経営者の考えを論理的な構成で説明ができるようにまとめることで、それを一言で伝えると経営理念の言葉になっているということです。

戯言にしないこと

経営理念を浸透させ一貫した方針、行動など具体化させて会社を発展させる

経営理念を作っただけで満足してほしくありません。作成をしたら是非、従業員に浸透してもらうよう話合ってください。
経営理念をキャッチフレーズではありません。額縁に飾るためのアクセサリーでもありません。
経営理念に立派なことが書いてあっても経営者や従業員が反対の行動をしていると無意味です。

経営理念の浸透支援

策定だけで終わらせない。本当に「浸透し、実践される理念」へ

経営理念やビジョンは、企業の未来を方向づける「経営の軸」です。
しかし、多くの企業で課題となるのが、「せっかく策定した理念が、社員一人ひとりに浸透しない」「現場で実践されない」という現実です。

私たちの経営理念浸透支援は、「作って終わり」にしないための、継続的かつ実践的なプロセスをご提供します。

経営理念の浸透をする理由は

経営理念はありますか?と質問を受けると、一部の経営者からはありますよと言います
経営理念が額縁に飾っていますよと。
また、朝礼で唱和していますよと。

宜しければ、従業員に「我が社の経営理念は何ですか?」以下の質問をしてください。正確に答えることができる社員は沢山いますか?
答えれない方が多数いるなら、経営理念の浸透を取り組んでほしいと思います。

経営理念が浸透しない理由とは?

・策定後に社内で十分な説明がされていない

・幹部層が自ら理念を語っていない

・日々の業務と理念のつながりが見えていない

・理念が「額縁」として飾って終わっている

このような状態では、どんなに素晴らしい理念も、社員の行動変容にはつながりません。

経営理念が浸透すると良い事は

経営理念が浸透できてりれば、大切な価値観を共有していることになります。そのため、行動をするときに経営理念という物差しで良いか悪いかの判断をすることができます。
また、経営理念に共感した求職者が採用にエントリーをしてくれます。経営理念が浸透している会社こそ人材のミスマッチを防ぐことができます。

経営理念がない会社はどうなるでしょうか?

物差しがないため、経営者の好き嫌いなどで判断される可能性があります。経営者の顔色を窺って仕事をする会社に自主性は生まれるのでしょうか?
このような会社は経営者に力もあり当面は利益を出し続けていけるかもしれません。しかし、経営者も人の子であり年も取ります。長い歴史の中では会社も存亡の危機が発生します。その時に従業員が社長の顔色を窺うような会社だと現状を打破できるのでしょうか?
経営理念があることで会社は何のために経営をしているかを社員は知ることができます。
その経営理念のもと、一致団結をしてビジョンを達成しようと取り組むことになります。理念が浸透しなければ何のためにするか曖昧になります。

私たちの「理念浸透支援」の特徴

私たちは、経営者の想いが詰まった理念を現場で「生きた言葉」として根付かせるために、以下のようなステップで支援を行います。

幹部・マネージャー向け浸透支援

・理念の背景や込められた想いを深く理解

・現場で理念を語る力の習得

・幹部自身が「理念の体現者」となるための対話型セッション

経営指針発表会の企画・運営支援

・経営者自らが理念を語る場をプロデュース

・社員全員に理念・ビジョンを効果的に伝える演出・ストーリー設計

・動機づけ・理解促進のワークショップ実施

各部署ごとの理念ワークショップ

・「自部署の業務と理念をどうつなぐか?」を全員で考えるセッション

・実務に直結した行動目標の策定

・部署ごとの「行動指針」「スローガン」づくり支援

1on1/フィードバック制度設計

・上司・部下の面談やフィードバックに理念視点を取り入れる仕組み化

・日常業務の中で理念が自然に会話に出る仕組みを設計

・現場の定着を支える制度面でのコンサルティング

定着・実践フェーズの継続フォロー

・脳科学ベースの性格診断ツールで、社員一人ひとりの思考特性や価値観傾向を可視化

・各タイプごとの「受け取りやすい伝え方」「響くメッセージング」を設計

・タイプ別の浸透研修・個別指導で、社員それぞれに合った理念定着を促進

定着・実践フェーズの継続フォロー

・定期的な浸透度チェック

・社内アンケート・インタビューによる実態把握

・必要に応じた追加研修・再ワークショップ実施

浸透支援の成果例

・社員の理念理解度が向上し、採用・オンボーディングの質が改善

・経営幹部の言語化力が向上し、社内外で理念を語れるように

・部門ごとの目標設定が理念基点で行われるようになり、組織行動に一貫性が生まれる

・理念に基づく評価・フィードバックが浸透し、人材育成サイクルが強化

貴社に合わせたオーダーメイド支援

企業ごとに、理念浸透の課題やフェーズは異なります。
私たちは、貴社の状況に合わせたオーダーメイド型の浸透支援プランを設計し、経営者とともに、社員一人ひとりの行動変容まで伴走いたします。

お問い合わせ・ご相談

「理念をつくったものの、浸透が進まない」
「経営幹部がもっと理念を語れるようになってほしい」
「組織風土を理念中心に変えていきたい」

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
言葉の力で、組織が変わる瞬間を、共に創っていきましょう。

 © 2025 プラド株式会社

ユーザー情報を使用してログイン

情報を忘れましたか?